◆ 井草幼児精神作業検査

「幼児からそなわっている」
人間の性格

 (事例)  名人肌的性格

〔問〕  うちの子は、一人遊びが好きで、社交性はあまりありません。”子供というものは、外で元気よく遊ばなければ駄目である.” と、よくいわれますが、どのように対応したらよいのでしょうか。


〔答〕 人間には、いろいろな性格があります。その中の一つに、名人肌というものがあります。何事にも、すぐにはとけこめませんが〔慣れるまで時間がかかる〕、自分の気に入ったことには、熱中して、とことんまでやらないと気がすみません。その代わり、気に合わないことには、ほとんど無関心で、やろうとはしません。独創的で自分自身の世界に安住し、あたえられた、機械的なものに抵抗を感じます。この名人肌は、内にこもり易く、感情を外に出す方ではないので、現在、日本の社会現象の一つになっています、”ヒキコモリ”と似ているところがありますが、名人肌という性格は、古代より、生来的にあったものであります。
 以上のように、人見知りをして、社交性には欠けるかもしれませんが、狭く深く一つの事につきすすみ、その道の達人になることにより、他人には真似のできない社会とのかかわりが出来てくるのでありましょう。この貴重な、社会への貢献度の方がずっと大切であります。
 このように、子供の一人一人の特徴を充分に理解して対応すれば、子供達は自分の特性をのびのびと生かすようになるでありましょう。  



 右側の図例は、名人肌の幼児の曲線です。この曲線により、個個の性格の偏りの強さも力動的にみてとれることができます。当学園の理事長・鈴木和長が、井草幼児精神作業検査として、約四十年前に開発したものです。
 成人用の内田クレペリン精神作業検査を世界で始めて、幼児用に適応したものであります。現在、当園では、現場での指導、ならびに、教育相談に尊重されております。